競馬予想で外せないのがレースにおける着順です。
特に前走の着順は、その馬の力だけでなく、状態の指針にもなるため、重要視する人は多いでしょう。
ここでは、競馬で勝つために必要な考え方を要素別に考察してみます。
最初は「着順」です。
前走の成績が良い場合
前走のレースのレベルによっては、必ずしも着順だけで評価できるものではありませんが、原則としては成績が良いほど、買われる傾向であることは間違いありません。
また、馬券に絡む3着以内の場合、出馬表の背景が塗りつぶされ、目立つことも購入心理を促すものと推測できます。
実際、前走の成績が良い馬の回収率は平均より悪くなる傾向が強く、これは前走の着順が良い馬が実力に先行して買われ過ぎているものと考えられます。
ただ、トータルではマイナス要素ですが、レースにはグレードやハンデ、相手関係に馬場状態などの要素も絡むため、一概にすべてのケースで人気が先行するわけではありません。
例えば、平場のレースで1着になったオープン馬と、重賞を連勝した馬とでは1着の評価度合いが違います。
これらの馬が同時に出走した場合、相関関係が生じるため、着順が思うほど馬券に影響しない場合もあり得ると思います。
確実に影響するだろうと推測できるのは、これまで3連勝で一度も負けていない場合や、勝ち方が印象的に強く、誰が見ても評価するようなケースの前走1着です。
勢いがあること、実際に勝っていること、これまで負けていない実績などがあると、馬券に絡めたくなるのが人の心理です。
こういったケースでは、相対的に他の馬の方が評価を下げているため、当の強い馬は見送った方が無難です。
もちろん、勝つ可能性も十分にありますが、期待値としては低いことが確定的です。
成績が悪い場合
では、逆に前走着順が極端に悪い場合はどうでしょうか。
出走頭数にもよるため、一概に評価し辛いですが、前走の着順が2桁の場合、誰も評価しないため、回収率は高くなりそうに思われます。
しかし、実は反対で、着順が極端に悪い場合、回収率は下がる傾向にあります。
これは、成績が極端に悪い馬は実際に弱く、勝てないにも関わらず、馬券購入者はオッズの高さに反応して過剰に買っているのだと想像されます。
つまり、実力的に通用しない馬に対して、大穴を期待する購入者が相対的に多いのだと思います。
また、馬券には連勝馬券がありますが、軸馬に対する紐馬を選ぶ際、無条件に全頭流しなどを行うことによって買われるケースも多いはずです。
いずれにせよ、誰が見ても弱い馬はオッズ以上に勝つ見込みは低く、返し馬券も含めて見送る方が無難です。
稀に全く成績の奮わない馬が激走して高配当を見ると残念に思うかもしれませんが、長い目で見れば回収はできませんので覚えておきましょう。
前走で大敗した馬は原則として平均回収率を下回ります。
最も評価すべきは中途半端な成績
前走の着順で最も評価すべきは強くも弱くもない着順です。
出走頭数にもよりますが、具体的には4着~8着までで、特に6着を中心に期待値は高くなります。
これは、1番人気に対して、対抗を検討する場合、2番手、3番手までを考える人が多く、逆に10番手以降は実際に勝てないため、中途半端な着順の馬は相対的に配当が高くなります。
感覚的に表現するなら、連下としては考えられるけれど、1着には届かないだろうと多くの人が考えるくらいの着順の馬が魅力的となります。
着順が5→8→6など、弱くはなさそうだが、勝ち負けに絡むことは考えにくい戦績の馬は、ねらい目です。
長期のデータを見ると、6番人気の馬は買い続ければ平均回収率を上回ります。
結局、配当は人の心理で決まるため、着順に限れば強すぎず、弱すぎず、配当的にも極端でない馬が相対的に魅力が増すことになります。
もちろん、6番人気といっても、出走頭数が10頭と18頭では倍近い価値の違いがありますし、上位に人気が集中すれば、オッズが極端に高いことも考えられるため、見極めは必要です。
まとめ
着順による馬券の考え方を紹介しました。
本来はデータできちんと傾向を調べるべきですが、基本的には、誰もが買いたくなるような連勝、派手な勝ち方等をしてきた前走1着馬を見送るだけでも収支の期待値は上がります。
当然、強い馬であることを証明しているため、本当に勝ってしまうケースも多いでしょうが、当たっても長い目では平均を上回ることはないため、思い切って買わない方が良いでしょう。
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