未来のレース結果は分からないから、的中させることはできない

ギャンブル

競馬をする上で大前提なのが、「未来は分からない」ということです。


「競馬の予想」という表現は、決まっている結果に対して、正解を当てるということを指しているように受け取れます。


しかし、未来が決まっていない以上、現時点では分からないというのが真実で、そもそも「競馬の予想」は成立しないというのが正しいと考えています。


ここでは、競馬において、「予想」が無意味であることを説明します。

敗因、勝因の無意味


そもそも、分からない未来の結果を予想するというのは理屈に合いません。


よく、「反省会」とか「答え合わせ」という表現でレース後に話をしますが、あれは結果に対して理由を後付けしているだけで、意味のないものです。


例えば、本命馬が負けた要因に距離を挙げたとして、次のレースで距離が適正でも負けてしまった場合、今度は別の要因を持ってくるでしょう。


逆に適正距離で勝った場合は前回の敗因の分析が正しかったと主張します。


勝っても負けても理由を付けたり否定したりしているだけで、それらの行為は後付けであり、意味はないのです。


また、要因の内容についても、ある人は距離と言いますが、別の人は出走間隔というかもしれませんし、ある人は騎手の腕だと言うかもしれません。


結局何が正しいのかもよくわかりませんし、それを証明することもできなければ、その必要もないわけです。


結局は、結果に対して「ああすればよかった」、「こう考えるべきだった」という後悔や「自分の思った通りだった」という自己満足を得るのが目的で、収支部分に影響することはありません。

勝ち負けの過去データは単なる実績の積み上げ


過去のレース傾向をまとめたデータが記載されているのを見かけますが、あれも意味がないものと考えています。


例えば、過去10年分の春の天皇賞の分析において、1番人気の勝率が突出して高いとされていても、それは過去の実績であり、今後に影響するわけではありません。


さらに言えば、過去10年という言葉に騙されがちですが、たかが10レースの積み上げでは、データ量としての傾向は信頼できるものではありません。


逆に10レース程度では、偏りが生じるのが当然で、これを強い要素として馬券購入するのは、最も負ける行為だと思います。


10年分の傾向に理由付けをしても、それも単なる後付けに過ぎませんから、勝ち負けの傾向を示す情報には振り回されないようにしましょう。


競馬というギャンブルの特性上、当たった人でお金を配分するため、傾向通りに決まった場合、人気していた分、むしろ取り分は減るわけで、どうせなら傾向通りでない当たりが欲しいところです。


こういう話をすると、当たらなければそもそも配当が得られないのだから、データ通りに当てに行くべきという人がいますが、それは誤った認識です。


そもそも、過去データが理由で馬が勝ったわけではなく、勝った馬がたまたま過去データに合致しただけです。


過去データの傾向が強いほど、多くの馬券購入者はこぞって乗っかるため、その馬券が実力以上に買われてしまうのは間違いありません。


例えば、過去データで、「このレースでは1番人気の1枠発走の馬は連を外したことがない」というような実績は、軸馬としてみんなが買うでしょう。


そういった情報が新聞やサイト、テレビで流れれば、広く情報が拡散されるため、まず間違いなく人気の方が過剰します。


こうなると明らかに馬券としての期待値はマイナスで、当たる可能性に比べて、恩恵の配当は不足する構図が成立してしまいます。

まとめ


競馬で収支を向上させるには、実力を過大評価されている馬を買わず、過小評価されている馬を買うことで成立します。


したがって、多くの人が信じる勝ち馬予想の要素を中心に買えば必然的に過剰人気に乗っかることになるため、長期的に勝つことはできません。


スタンスとしては、勝ち馬を予想するのではなく、実力に比べて配当が高い馬を選ぶことが重要になります。


したがって、勝ち馬を予想することは意味がないということになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました