勝負事が好きな人の関心事の一つとして、そもそもギャンブルで勝つ、それも生活できるくらい稼ぐことは可能なのかという疑問があると思います。
現実にプロと呼ばれる人はいるため、稼げると思いたくなりますが、そういった人はフリーランスとはいえ雑誌での執筆をしていたり、配信動画の演者であったりするため、実のところ勝てているのか分かりません。
さらに、ギャンブルは胴元(運営、お店)が商売でやっているのだから、客側が勝つことはあり得ないという話も聞いたことがあるはずです。
ここでは、実際のところ、ギャンブルで勝つことは可能なのか、これまで、一人のプレイヤーとして真面目に取り組んできた立場から、各ギャンブルを公平な目線で紹介したいと思います。
パチンコ
参加人口がもっとも多いギャンブルで、関心のある人も多いと思います。
結論から言うと、勝つことは難しくありません。
ただ、近年の出玉規制な釘調整問題などで、昔ほど大きく稼ぐことは難しくなっています。
したがって、趣味程度で負けずに楽しむ、小遣いを稼ぐ程度は簡単ですが、世間一般の生活水準を維持できるほど稼ぐとなると厳しいでしょう。
後に触れるパチスロと並んで、勝ち方の確立しているギャンブルで、基本的には、貸し玉に対して、出玉の方を多く得られるようにすることで勝ちに繋げます。
相手はパチンコ台=機械ですから、各機種の抽選確率と出玉性能からプラスになるために必要な計算が成立すれば勝ちになります。
むろん、確率という以上、上振れ、下振れがありますから、短期的な結果は不安定ですが、最終的には確率通りに収束するため、計算上勝てるなら、長期的には必ずプラス域となります。
ただ、わずかでもプラスにすることは難しくありませんが、大きく稼ぐとなると難易度が上がります。
理由として、以前の様にお店が釘調整を露骨にできないため、台ごとの差が小さく台選びの効果が低くなっていること、高確率、時短状態での玉増え、ラウンド消化中のオーバー入賞等への対策がなされてきていることから、プレイヤーの技術介入機会と効果が少なくなっていることによります。
稼ぎについては、専業で生活している人もいるでしょうが、一昔前の様に、年収ベースで1千万円という人は現実的ではないと考えています。
あくまで個人的な考えですが、現在の状況では、日当2万円の台を確保し続けるのは至難の業で、仮にできても月収で60万円、年間でも700万円そこそこが限界かなと思います。
高く見積もっても700万円くらいということで、実際には、その半分程度が現実的だと思います。
社会保障等の支援が得られないことも含めると貧困層の一人という立ち位置が確定的です。
養う人もいない、生涯一人で生きて行くという覚悟があり、贅沢しなくても全く問題ないというなら生活できますが、お勧めは全くできません。
パチスロ
こちらも先のパチンコと並び、勝つことは十分に可能なギャンブルです。
ご存じの通り、パチスロには設定があり、高設定を長時間打つことで勝つことが可能です。
また、パチスロの特性上、必ず当たりを取れる天井機能が多くの機種で搭載されているため、これを狙うことでもプラス収支が狙えます。
ただし、設定に関しては、お店の裁量で必ず入るわけではないこと、天井についてもライバルが多くなっている最近の状況では打てる価値のある台の確保が難しいため、やはり大きく勝つことは難しいでしょう。
個人的な印象としては、パチンコの様に止め打ち、捻り打ちや釘読みといった高い技術介入も必要なく、最近では比較的設定も使う傾向が見られるため、パチンコよりは勝ちやすいものの、やはり大きく稼ぐのは難しいと思います。
設定状況に合わせて、毎日打つお店を変え、台が確保できなければ速やかに撤収、あるいは天井狙いに変更、無駄打ちを完全に控える徹底ぶりなら何とか1千万円稼げる可能性もあるのではないかと思いますが、一般的な落ち着きどころとしては、その半分500万円くらいではないでしょうか。
パチンコと同様、周辺のお店の状況や規制に振り回されるリスクや社会保障のない人生になるため、小遣い稼ぎ程度に考えておく方が無難だと思います。
宝くじ
宝くじはギャンブルなのかという疑問があるかもしれませんが、立派なギャンブルです。
購入者(プレイヤー)がお金でくじを買い、運営(胴元)が差益を取って、残りを還元する仕組みですから、他のギャンブルとなんら変わりません。
運営が遊技店なのか、銀行なのかという違いだけで、印象が異なっているだけなので、宝くじは健全だと思うのは単なる妄想です。
話は逸れましたが、宝くじは健全とは言えない控除率の高さで、全く割りの合わないギャンブルです。
控除率は5割で、半分が胴元に取られてしまう時点で相当不利です。
ピンと来ないかもしれませんが、パチンコやスロットは9割超ですから、宝くじの高さは異常です。
5割もの利益を得ている時点でほとんど詐欺と言っても差し支えないと考えています。
もちろん、一度でも当たれば人生が変わるほどの大金を得られる魅力はありますが、天文学的な確率の当たりを期待するのは無理があります。
また、当たりを引き寄せるためにプレイヤー側でできることがなく、技術介入できないことからも勝てる要素がありません。
宝くじはギャンブルの一つとして勝敗を論じる以前の問題のため、手を出さないのが賢明です。
公営競技
個人的に公営競技は競馬しか経験がありませんので、競馬として紹介します。
継続的に勝つことが可能かという疑問に対しては、可能だと思います。
ただ、収支の不安定さ、絶対的な期待値計算が成立しない点で、難易度は相当に高いと考えています。
競馬は着順予想を的中させるゲームですが、金額的な収支においては着順予想の精度向上を狙っても勝てません。
詳しい話は別記事で書きますが、競馬で勝つための考え方は、馬の実力と人気の乖離を見極めて差益を稼ぎます。
競馬の控除率は概ね20~27.5%ですが、技術介入でこの差分を埋めることが相当に難しくなります。
先にも触れたように、機械と違い、絶対的な計算が成立しないため、正解、不正解の答え合わせが実績でしかできません。
パチンコの1回転で秒単位で抽選を受けることもできないため、長期でのマイナス収支を受け入れる必要もあります。
ただ、平均の控除率を上回ることは難しくなく、当たった時の配当も大きいところを狙えるため、宝くじをするよりは計算上マシだと思います。
一方で、宝くじと異なり、中毒性があるため、感情に振り回されやすい人はやめておいた方がいいでしょう。
まとめ
ギャンブルで勝てるかどうかの記事でした。
現在は情報の伝達が早く、勝ち方が成立していても正しくアプローチをする人がすぐに出てきてしまうため、大きく稼ぐことは難しくなっています。
おそらく今後もこの傾向は続くと考えられるため、ギャンブルで生活をするようなことは難しいと思います。
ただ、兼業として小遣いを稼いだり、趣味として負けない程度に収めることは十分に可能で、正しい向き合い方を学習しておくことは必要だと思います。
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