転職のリアル① 会社には入ってみないと分からない

仕事

本当に若い時は、良くも悪くも染まっていないため、転職先に入ってしまえば、案外その会社に慣れてしまうものですが、ある程度年齢が進むと、会社の雰囲気次第で馴染むのに苦労します。


最近、転職が続いた経験を交えて、感じたところを何回かに分けて紹介したいと思います。


一回目として、会社の評判と実態です。

会社の口コミサイトと実際の社風


転職する上で、多くの人が利用している口コミサイトですが、実際、役に立つのでしょうか?


僕も転職に際して登録して、希望先の口コミを隅から隅まで読みました。


結論から言うと、ある程度はわかるけれど、結局は合うか合わないかは、配属先やそこに居る人によります。


頼りない意見で申し訳ないのですが、口コミサイトは、いろんな人が書くため、信頼性がピンキリになります。


一つの傾向として、非難に近い意見は、基本的にその会社に大きな不満がある、或いはあって辞めた人であるため、過剰な表現になっている可能性があります。


口コミサイトは投稿した人別に項目を確認できるので、人ごとに見た方が比較的客観的な判断ができると思います。


例えば、社風という項目に対していろんな人の意見を読むと、項目ごとの傾向は掴めますが、感情的な意見も入ってしまいます。


個人ごとにいろんな意見を見ると、感情的になっている人はすべての項目でボロかすに批判しているので、あまり参考になりません。


したがって、極端に感情的になっている意見を省くためにも個人ごとの確認をおすすめします。
そして具体的な意見、いろんな人からの同じ意見は参考になります。


具体的というのは、会社の強みに関して、技術的な意見であったり、実例を伴った意見です。


僕の例では、某部品メーカーの製品特性に関する強みは、実際に入ってみてその通りだと感じましたし、会社内で挨拶がロクにできない人ばかりという口コミを複数の人が書いていましたが、これもその通りでした。


人の感じることは大概同じで、多くの人が同じ内容で口コミをしていれば信頼性は高いと思います。


口コミサイトでは分からないこととして、特定の人に対する情報は掲載されない点があります。


これは推測ですが、会社の特定の上司に対する批判などは、サイトのモラル等の問題で掲載されないと思っています。


正直なところ、こういう情報が一番役に立つはずなのですが、役職等も含めて個人への評判は一切ありません。


僕が転職して仕事を辞めた原因はこの特定の人の問題が結構大きく、こういった情報は口コミサイトでは確認できないので、最終的には役に立つと言い切れない部分になっています。


要は、苛烈な上司やクセのある同僚の存在までは口コミサイトからは得られないということです。

表向きの募集要項は当てにならない


会社によりますが、募集要項の内容は「目安」程度に思っておいた方が無難です。(要項通りの会社もたくさんあります)


これは大手であっても同じです。


僕の場合、表向きの労働条件では、フレックスタイム制で残業が月に10時間程度とありましたが、実際には定時出勤が当たり前で、残業は一日3時間、タイムカードは定時で押すのが習慣になっていました。


会社の雰囲気もそういった無茶な状況に口を出せるものではなく、何も言わないのが当然といった状態でした。


元々管理職としての入社だったため、残業代はどのみち発生しませんでしたが、前職よりも勤務時間が短くなることを期待していたため、心底ガッカリしました。


ちなみにこれは、結構な大手企業の例です。

福利厚生も細かくは分からない


転職先の情報で意外に分からないのが福利厚生です。


何度か転職を経験して、案外バカにならないのが昼食の補助や交通費、住宅手当、家族手当などです。
今いる会社は嬉しい誤算で、通勤手当が徒歩でも発生します。


最低ラインとはいえ、基本、通勤手当=ガソリン代と思っていたので、けっこう助かっています。(今は徒歩通勤)


逆に、以前勤めた社員食堂のある会社では、ごはん大盛り無料だったのですが、ベースの金額が大して安くなく、ごはんに味噌汁、おかずにサラダを付けたら、毎度おおきに食堂と大して変わらない金額になってしまいました。


毎度おおきに食堂は割安ですが、毎日の昼食、しかも社員食堂なら外食基準では高すぎでしょう。


ごはん大盛りは魅力ながら、爆食する人はともかく、小食の人は弁当持参でないとやってられませんでした。


会社によっては、住宅手当などが発生するケースもあるはずなので、面接などで聞けるなら確認してもいいかもしれません。(聞きづらいですけどね)

最終的には会社や配属先の雰囲気だけど


転職をして感じたのは、結局は会社や部署の人間関係によって、成否が決まるということです。


極端に言えば、会社全体の評判は上々でも、部署に変な人間がいれば、毎日辛い思いをします。


ただ、長くいろんな会社の人と仕事をさせて貰って感じたのは、社風の良い会社は総じて人間性の良い人が多いということです。


僕は電子部品を中心に品質関連の仕事をしてきていますが、某取引先のメーカーでは、品質関連の不良に関する請求を一切していませんでした。


その会社の方針として、監督という部分で仕事を出した側にも責任はあるという考え方でしたが、その会社の方々は、穏やかで親切な人が多かったのも事実です。


その会社の口コミサイトを見ると、採点としては傑出して良いわけではありませんが、口コミを確認すると、優しい人が多い、なんでも言える雰囲気はある、有給が取りやすいなど、会社の雰囲気を伝える意見が多くあります。

まとめ


転職の当たりはずれについて紹介してみました。


ちなみにですが、募集がいつも出ている会社は注意した方が良いと思います。


単純に募集して採用しても、それを上回る退職者がいるから募集が切れないのは少し考えればわかります。


もちろん、会社の規模や成長度合い、立地などにもよりますが、口コミサイトなどの情報も利用しつつ、疑ってかかるくらいがちょうど良いと思います。


転職はCMなどで頻繁にしているため、安易に成功すると思いがちですが、環境に馴染むのは結構大変で、リスクがあることは理解しておきましょう。


そして、どれだけ調べても外れを引く可能性はゼロにはならないことも知っておきましょう。

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